人間ドックで行われる胃カメラは、医療用語では「上部消化管内視鏡検査」と呼ばれています。一般的な方法は、口から胃カメラを挿入する方法です。カメラにより映し出されるモニターを確認しながら、食道、胃、十二指腸を順番に検査することが出来ます。人間ドックで胃カメラを飲むときには、麻酔のゼリーやスプレーを使って麻酔をかけます。

これは胃カメラ挿入時の嘔吐反射を最小限に留めるために行われる作業です。また、最近では眠った状態で行う方法もあり、これには静脈注射で睡眠導入剤を入れて検査します。胃カメラ検査でわかる病気には、胃がん・食道がん・十二指腸がん・胃炎(急性・慢性)・消化性潰瘍(胃・十二指腸)・胃ポリープ・逆流性食道炎・ピロリ菌による感染症などがあります。このうち、胃がん・食道がん・十二指腸がんは悪性の腫瘍の可能性が高い病気です。

胃カメラを使った検査の平均相場は15000~30000円ほどと言われています。人間ドックの胃カメラ検査には口から挿入する方法以外に、経鼻内視鏡(鼻から胃カメラを入れる)とカプセル内視鏡(カプセル型の胃カメラを飲む)があります。経鼻内視鏡は経口内視鏡に比べると管の直径5mm程度と狭いです。通常の経口の管は9~10mmが一般的なので、約半分のサイズで済むのがメリットです。

過去に経口内視鏡で苦労した経験がある人ならば、経鼻内視鏡を選んでみると良いかもしれません。ただし、経口よりも画像や操作性が落ちることがあります。

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