数ある検査項目の中でも、身構えてしまうのが胃カメラだと思います。他の検査はじっとして立つ、ゼリーを塗られる、などの別段痛みの感じない方法で行われますが、胃カメラだけは口や鼻から食道~十二指腸にかけてまで管を挿入されるという想像するだけでも苦しい検査方法が行われています。確かに、胃バリウムなどのX線を使った画像検査方法もありますが、最終的には胃カメラを飲むことになることが多いので、最初から胃カメラを選択する人が増えているようです。胃の人間ドックを受けておきたい年代といえば、30代以降の人たちです。

特に30~40代の働き盛りの男性には胃の病気のリスクが高く、そのため人間ドックでも受けておきたい項目の一つと言われています。人間ドックで胃カメラを飲むときには、技師によって最初に鎮痛剤や麻酔薬が使われます。「呼吸」がポイントで、ゆっくりと鼻から吸って、口から出す呼吸を続けると比較的苦しまずに検査が受けられます。そのほか、横隔膜のあたりを意識して行う腹式呼吸を行うと、ゲップなどが出ずにうまく飲めるようです。

口から胃カメラを挿入する「経口内視鏡検査」では、管の直径が9~10mmで太めです。それに比べて鼻から胃カメラを挿入する「経鼻内視鏡検査」では管の直径が5mmと細めになっているので、経口内視鏡で吐き気を感じた人などは経鼻内視鏡を選択することが多くなっているようです。従来の経鼻内視鏡画像は経口内視鏡に比べて画質が落ちると言われていましたが、最近ではハイビジョン画像技術が進んだことで、画質も問題なくなっているようです。

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